コロナ禍も注意したい鹿児島の熱中症の話(前編)

皆さんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川裕です。 今回は、この時期気をつけたい「熱中症」についてお伝えします

昔は「日射病」とか「熱射病」と言っていましたね

 

いよいよ梅雨が明け、鹿児島も夏本番となりました。

夏の病気と言えば「熱中症」ですね!

例年、気温の上昇に伴いテレビのニュースや天気予報でも「熱中症」の話題が取り扱われるようになります。コロナ禍でマスクを手放せない毎日では、息苦しくなり「熱中症」になりやすいのも当たり前に思われます。当然、日々の注意が必要です。

今は熱中症と呼びますが、以前は「日射病」とか「熱射病」と言っていたことを覚えているかたも多いと思います。


①日光にあたっておこる、脱水を中心とした症状を日射病

②体温の調節がうまくいかなくなり、体内に熱がこもってしまうことでおこる熱射病

といった具合に言い分けていましたが、簡単に言うとどちらも熱中症です。

実は冬も起こる!?熱中症の定義

日本救急医学会 熱中症ガイドライン2015において、熱中症とは「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」と定義されています。

難しい言葉ですが、「暑さ(熱さ)で体調が悪くなった」という状況は「熱中症」と言うことです。

夏場の気温上昇で気持ち悪くなることも、冬場に厚着したり部屋を暖かくしすぎたりして体調が悪くなることも、全部「熱中症」です。 そんなことあるの?と思われるかたもたくさんいらっしゃるでしょうが、少なくとも冬場の鹿児島では有名衣料メーカーの「○ート○ック」を着ていたため、夜間に発熱し救急搬送されるご老人が多数おられることはぜひ知っていただきたいです。

楽しみな夏、熱中症には気をつけましょう!

 

梅雨明けの時期、夏の高温に身体がなれていないために、熱中症の頻度は一時的に上昇します。

その後、いったんは落ち着きますが、気温の上昇とともに右肩上がりに上昇してきます。

オリンピックも始まりますし、子どもたちの楽しみにしている夏休みも始まります。

夏場のレジャーの時期に外出される機会も増えるでしょう。

熱中症対策はしっかりと行っていただきたいと思います。

今年度に熱中症で緊急搬送された人数

総務省消防庁 熱中症情報より抜粋

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