みなさんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川裕です。
今回は鹿児島でも苦しんでいる方が多い「花粉症」についてお話します。
花粉症の原因となる花粉や花粉量は地域によって異なりますが、1年中さまざまな植物の花粉が飛散しています。
花粉症の症状
まず、花粉症とはどういう病気なのかお話していきます。
花粉症はアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどと同様にⅠ型アレルギーと言われる疾患です。
アレルギーを引き起こす原因となる物質のことを「アレルゲン」または「抗原」と言いますが、Ⅰ型アレルギーは、体内にアレルゲンが侵入して数時間以内に症状が出ることが特徴で、即時型アレルギー反応と分類されます。
花粉症の主な症状に「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」があります。
花粉症はアレルゲンの花粉を吸い込むことで引き起こすアレルギー性鼻炎のひとつです。 花粉症はさまざまな花粉で発症しますが、その代表的なものが春のスギ花粉症。
スギ花粉症は日本固有のもので、現在日本人の約20%が患者さんであるといわれています。
鹿児島を含む九州地方の花粉
花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。
しかし、先程もお伝えした通り花粉症の原因となる花粉や花粉量には地域差があり、森林面積に対する比率では九州、東北、四国で花粉量が高くなっています。
ここでは鹿児島県をはじめとした九州地方の花粉症についてお話します。
下のグラフ(日本花粉学会会誌. 2020)から読み取れるように、九州地方でも2月上旬から3月上旬にスギ花粉、3月上旬から1か月間はヒノキ科の樹木の花粉量が増えてきます。
それらのピークが過ぎたあとは、イネ科の花粉が飛散するので、気を抜かずにしっかり予防することが大切です。
さらに、2022年の花粉飛散量は、全国的に多くなる見込みです。
飛散量が多いとされる基準値の2,000個/㎠/シーズンを、今年は北海道を除く、ほとんどの地域で超える予測です。
早めの予防対策を心がけましょう。
日本花粉学会会誌2020;65(2):55-66をもとに、当院で制作しました
花粉症の付き合い方
最後に花粉症の付き合い方についてお話します。
花粉症は対策をとることである程度症状を緩和することができます。
つらい花粉症の症状を予防するためにも、基本は花粉を避けるなどの基本的な対策をしていきましょう。
ここで、花粉症の予防法を4つご紹介します。
①空気清浄機を使用する
②マスクやメガネを使用する
③窓や戸を閉める(※感染症対策の空気の入れ替えも忘れずに!)
④こまめに掃除する
その他、帰宅時は衣服や髪の花粉を払って入室するなどの予防も考えられます。
花粉症の治療は他のアレルギーの治療と基本的に同じ。
症状が出る前か早期から治療する事が有効と言われています。
症状が出る前や花粉症かな?
と、思ったら、早めに受診しましょう!!
鹿児島の花粉症対策はぜひはやかわ循環器内科クリニックにご相談ください。