皆さんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
今回は、新型コロナ後遺症についてお話しようと思います。
オミクロン株の蔓延で鹿児島県内の感染者もまだ多数認められます。
コロナ禍も2年を越えて、治療方針もある程度は目処がついてきました。
不必要に恐れることもなくなってきたようにもなったように思われます。
比較的軽症で症状のない患者さまも多いオミクロン株ですが、中には39~40℃の発熱とノドの痛み、頭痛やふしぶしの痛みなど、インフルエンザのような症状の患者さまもいらっしゃいます。さらに症状は一時的なものが多く、数日の安静のみで改善されるかたがほとんどです。
しかしながらアルファ株、デルタ株のころから引き続き、鹿児島でも新型コロナの「後遺障害」のような症状を訴える方も一定の数いらっしゃることも現実です。
新型コロナ感染から1年以上体調不良に悩まされているという新聞記者がいらっしゃるという記事もでているようです。
あちこちからコロナ感染の後遺症外来の話は出てきていますが、現段階で医学的には各々の症状が後遺症なのかどうか、因果関係を証明するのもなかなか難しいことです。
情勢の変化も目まぐるしい不安の多い世の中ですので、ストレスや環境の変化などが症状の遷延する原因となっている場合も考えられます。
いずれにせよ、新型コロナに感染後、何かしらの体調不良に悩まされている方が増えているのは事実です。当院ではデルタ後遺障害を疑っている患者さまがおおむね改善し終診となって、時折オミクロン株の後遺症を疑うかたが相談されてき始めた感じです。
(今回の症状は頭痛と倦怠感を訴えられるかたが多い印象です。)
症状によっては適切な治療やお薬なので症状が改善する場合もあります。
これから症状の原因や治療法が明らかになるものも出てくると思われます。
無症状含めてコロナ感染後、体調不良に悩んでいるみなさんは、鹿児島市が提供している「新型コロナウイルス感染症に関する後遺症チェックシート」等をチェック後、是非かかりつけのドクターやお近くのクリニックなどの診察を受けてほしいと思います。
新型コロナウイルス感染症に関する後遺症チェックシート
(鹿児島市)
当院でも、後遺症のフォローや新たにわかってきたことの情報提供もいたしますので、お気軽にご相談ください。