鹿児島市外・離島にお住まいの皆様へ。「病院が遠いから」と、その「いびき」や「眠気」を諦めていませんか?

こんにちは。はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。

鹿児島県は南北600kmと非常に広く、薩摩・大隅半島にお住まいの方、そして種子島、屋久島、奄美群島などの離島にお住まいの方にとって、鹿児島市内にある当院のようなクリニックへの「通院」は、大変なご負担であると思います。

「いびきがうるさいと家族に言われる」 「日中、運転中や仕事中に眠くて仕方ない」

そんな症状があっても、「これくらいで鹿児島市内まで行くのは…」「フェリーや飛行機代、時間もかかるし」「悪天候だと移動も大変だ」と、受診をためらってはいらっしゃいませんか?

その「いびき」や「眠気」が、もし「SAS(睡眠時無呼吸症候群)」という、放置すると命に関わる病気のサインだとしたら…。

今日は、鹿児島市外や離島にお住まいの皆様にこそ知っていただきたい、「遠くてもSASの検査や治療は可能である」というお話をさせていただきます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは?

SAS(サス:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に呼吸が止まる(または浅くなる)ことを繰り返し、体が酸欠状態になる病気です。 ぐっすり眠れないため、日中に強烈な眠気や倦怠感が現れます。

そして循環器専門医として最も懸念するのは、この「睡眠中の酸欠」が心臓や血管に大きな負担をかけ、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、不整脈といった、命に関わる病気のリスクを大幅に高めてしまうことです。

市外・離島在住者だからこそ「放置できない」SASのリスク

「病院が遠い」という事情は、SASを放置する理由にはなりません。むしろ、市外・離島にお住まいの方だからこそ、放置してはいけない理由があります。

  1. 日常的な「長距離運転」という危険 市外や離島での生活は、買い物、仕事、通院など、あらゆる場面で「車」が必須です。鹿児島市内にお住まいの方より、一回の運転距離が長くなることも多いでしょう。SASによる「居眠り運転」は、都市部以上に重大な事故に直結する危険性があります。
  2. 万が一「心筋梗塞」や「脳卒中」になったら… SASを放置した結果、もし心筋梗塞や脳卒中を発症してしまったら…。それこそ鹿児島市内の大病院への緊急搬送(ドクターヘリなど)、長期入院が必要になります。 ご自身の体はもちろん、付き添いやお見舞いなど、島や地元から通うご家族のご負担は、計り知れないものになります。

【最重要】「遠いから無理」は過去の話です。遠隔地でもSASの検査・治療は進められます

「でも、検査や治療のために毎月鹿児島市内に通うのは無理だ」 そのお気持ち、よくわかります。

ご安心ください。今は医療技術が進歩し、「遠いから」というハードルを越える方法があります。当院では、遠方の方の事情を最大限考慮し、以下のような方法で検査・治療を進めています。

STEP1:検査(簡易検査)は「ご自宅」でできます

「検査=入院」だと思っていませんか? SASの検査の第一歩は、ご自宅に持ち帰れる「簡易検査機器」で行います。

  • 当院に来られた際に機器をお渡しし、その晩、ご自宅や(遠方からお越しの場合は)宿泊先のホテルで装着して寝ていただくだけです。(※機器の郵送貸出に対応できる場合もありますので、ご相談ください)
  • わざわざ検査のために入院したり、何度も通院したりする必要はありません。検査のための来院回数を最小限に抑えます。

STEP2:治療(CPAP)は「遠隔モニタリング」でサポートします

SASの標準治療である「CPAP(シーパップ)療法」は、専用の機械を使い、毎晩の通院は不要です。 「でも、機械の調子を見たりするために、結局毎月通院が必要なのでは?」とご心配かもしれません。

  • 現在のCPAP機器は通信機能がついており、皆様が毎晩ご自宅(離島のご自宅でも)で使ったデータを、当院のパソコンから「遠隔モニタリング(確認)」できます。
  • 「しっかり使えているか」「無呼吸は改善しているか」「空気漏れはないか」などをデータで確認できるため、状態が安定していれば、通院間隔を調整することが可能です。

STEP3:「オンライン診療」の活用

当院では、この「遠隔モニタリング」と「オンライン診療」を組み合わせることで、遠方の方の負担を最大限軽減する体制を整えています。(※条件や詳細はご相談ください)

  • ご自宅からスマートフォンやタブレットを使い、画面越しに私の診察を受けていただくことが可能です。
  • CPAPのデータを見ながら、「最近の体調はどうですか?」とお話を伺います。
  • これにより、鹿児島市内への通院の負担(時間、交通費、宿泊費)を大幅に削減できます。

(※初診や機器の受け渡し、対面での診察が法律上・医学上必要な場合もございますので、まずはご相談ください)

「通院の負担」より「放置するリスク」

「通院はやっぱり大変だ」というお気持ちは、重々承知しています。 しかし、SASを放置して将来、心筋梗塞や脳卒中になってしまうリスク、そうなってしまった時のご自身とご家族の負担は、検査・治療のための通院の負担よりも、はるかに大きいのではないでしょうか。

今、検査・治療を始めることは、将来の医療費や家族の負担を減らす「最大の投資」になると私は考えています。

まとめ:距離を理由に健康を諦めないでください

私達は、鹿児島市内で診療していますが、鹿児島の隅々で生活するすべての皆様の健康をサポートしたいと願っています。

「自分は離島(市外)なのだが、SASの相談は可能か?」 「オンライン診療に興味がある」 「検査だけでも一度受けてみたい」

そう思ったら、まずは「遠いから」と諦める前に、お電話や当院のホームページからお気軽にお問い合わせください。 はやかわ循環器内科クリニックは、遠方にお住まいの皆様のご事情も最大限考慮し、お一人お一人に合った最適な検査・治療プランを一緒に考えてまいります。

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