みなさんこんにちは。
鹿児島市のはやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
私たちの生活にすっかり定着したApple Watchなどのウェアラブルデバイス。手首に巻いているだけで、24時間私たちの体の状態を見守ってくれる心強い存在です。「急に心拍数の通知が来て驚いた」と相談に来られる患者様も増えてきました。
これらのデバイスが発するアラートは、いわば「体からの小さなお手紙」です。今回は、具体的にどのようなアラートが出るのか、そしてそれをどう受け止めるべきかをお話しします。
Apple Watchで出る健康アラートの主な類型
Apple Watchなどのデバイスが検知し、私たちに知らせてくれるアラートには、大きく分けて以下のものがあります。
- 高心拍数・低心拍数の通知 安静時に設定した値よりも心拍数が高すぎたり、低すぎたりした場合に通知が届きます。これは心臓への過度な負担や、徐脈などのサインである可能性があります。
- 不規則な心拍のリズム(心房細動など)の通知 心臓の拍動が不規則になっていることを検知すると通知が出ます。これは、脳梗塞の原因にもなり得る「心房細動」という不整脈を見つける大きなきっかけになります。
- 睡眠時の呼吸の乱れ(無呼吸の疑い) 睡眠中の呼吸の状態をモニタリングし、乱れを検知した際に通知が出る仕組みがあります 。
「Apple Watchで無呼吸はわかるのか?」——専門医の視点
特に最近注目されているのが、「Apple Watchやスマートウォッチで睡眠時無呼吸症候群(SAS)はわかるのか?」という疑問です 。
結論から申し上げますと、スマートウォッチのデータだけで「診断」を確定させることはできません。しかし、アプリに記録された「いびき」の音や呼吸の乱れは、受診を迷っている方にとって非常に重要な「きっかけ(トリガー)」になります 。
「なんとなく眠い気がする」という主観だけでなく、デバイスが示した「客観的な数値」を持って相談に来ていただければ、私たち医師もよりスムーズに検査や治療の必要性を判断することができます 。
アラートが出た時の受診の心得:正確な情報を持って相談を
もしアラートが出たら、まずは落ち着いてその時の状況(動悸があったか、運動中だったか、など)をメモしておいてください。医療広告を行う者の責務として、私たちは患者様が適切に治療を選択できるよう、客観的で正確な情報の伝達に努めています 。
当院では、こうしたデジタルデバイスのデータに基づく健康相談を実施しており、これは法令でも認められた広告可能な事項です 。スマートウォッチの画面をそのままお見せいただいても構いません。大病院での経験を活かし、その数値が何を意味しているのかを「親切丁寧に」読み解いていきます。
デジタルと対面診療の橋渡し役として
Apple Watchのアラートは、それ自体が病気を治すものではありません。しかし、重大な病気が隠れている可能性をいち早く教えてくれる「命の門番」になり得ます。
桜島の麓、ここ鹿児島で皆様が安心して毎日を過ごせるよう、私たちはデジタルの便利な道具と、温もりのある対面診療の橋渡しをしていきたいと考えています。気になる通知が届いたら、一人で悩まずにぜひお気軽にご相談ください。












