みなさんこんにちは。
鹿児島市のはやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
「夜中、お父さんのいびきがうるさくて眠れない」「時々、呼吸が止まっている気がして不安になる」——。当院には、ご家族の強い勧めで相談に来られる方が少なくありません。
毎日お仕事を頑張っているお父さん。そのいびきを「お疲れ様」で済ませてしまいたい気持ちもわかりますが、実はその背後には、大切な心臓や血管を脅かす「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という病気が隠れていることがあります 。
なぜ「ただのいびき」で済ませてはいけないのか:循環器の視点から
いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなることで発生します 。もし完全に塞がって「無呼吸」の状態になると、体は酸素不足に陥ります。

酸素が足りなくなると、脳は「窒息する!」とパニックになり、寝ている間も心臓に「もっと速く動け、血圧を上げろ」と無理な命令を出します 。これが毎晩繰り返されると、心臓や血管には多大な負担がかかり、将来的に心不全、心筋梗塞、脳卒中といった重大な病気を引き起こす原因となるのです 。
ご家族に確認してほしい「危険ないびき」3つのポイント
お父さんが寝ているとき、ぜひ以下の様子を観察してみてください。
- 呼吸が止まり、激しく再開する 「いびきが止まった」と思った数十秒後、突然「ガッ!」と大きくあえぐように再開する場合は要注意です 。
- 日中の異常な眠気や倦怠感 しっかり寝ているはずなのに、昼間に居眠りをしたり、「体が重い」とこぼしたりしていませんか? 。
- 夜中のトイレ回数が増えた 無呼吸による心臓への負担は、夜間の尿量を増やすことがあります 。
「病院に行って」と言い出せないご家族へ:上手な誘い方
本人に自覚がない場合、受診を勧めるのは勇気がいりますよね。角を立てずに伝えるコツは、「あなたの健康が、私の安心につながる」というメッセージです。
「いびきがうるさくて迷惑」ではなく、「夜中に呼吸が止まっているのが心配で、私が眠れないの。一度、安心のためにチェックしてみない?」と、あなたの「心配」を主語にして伝えてみてください。
はやかわ循環器内科クリニックでの「眠りの相談」と検査の流れ
当院では、お父様がリラックスして相談できるよう、親切丁寧な診察を心がけています。
- 問診と身体検査:普段の睡眠の様子や、血圧などの健康状態を客観的に確認します 。
- 自宅でできる簡易検査:入院の必要はありません 。専用の装置を貸し出し、ご自宅でいつも通り寝るだけで呼吸の状態を測定できます 。
- 診断と対策の提案:検査結果に基づき、CPAP(シーパップ)療法や生活習慣の改善など、お父様のライフスタイルに合った最適な方法を一緒に考えます 。
お父さんの健やかな眠りは、家族の安心につながります
お父さんのいびきを改善することは、本人の健康を守るだけでなく、ご家族全員が安心して眠れる夜を取り戻すことでもあります。
大病院での経験を活かしつつ、地域の皆様にとって最も身近な相談窓口でありたい。そう願って日々の診療にあたっています 。些細なことでも構いません。まずはご家族だけでお話を聞きに来ていただいても大丈夫です。
大切な家族の笑顔のために、一歩踏み出してみませんか。












