睡眠時無呼吸症候群の主な症状と自己チェック方法

みなさん、こんにちは。
はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。

今回は、睡眠時無呼吸症候群かも?と思ったときに具体的にどのような症状に注意が必要か、ご自身でできるチェック方法についてご説明します。

まず、睡眠時無呼吸症候群の方によく見られる症状を、「夜間の症状」と「日中の症状」に分けてお伝えします。

【夜間の症状】
・大きないびき
・寝ている間の呼吸停止(ご家族が気付くことが多いので協力をお願いするのも良いかもしれません)
・寝返りが多い、落ち着きなく眠る ・夜中に何度もトイレに行く ・急に息苦しさを感じて目が覚める ・寝汗をかきやすい

【日中の症状】
 ・朝起きても疲れが取れない
・起床時の頭痛
・日中の強い眠気(特に運転中や仕事中)
・集中力の低下
・イライラや憂うつな気分
・物忘れが増える

といったことが挙げられます。
また、自分で寝ていたと気づかなかった、周囲に「寝てましたよ」と指摘される場合もあります。
重症の場合は、普段動いている状況で急に気を失うように寝てしまうこともあり、日常生活に支障をきたすことまであります。
気になる場合は病院での受診を強くおすすめします。

では、ご自身でできるチェック方法をご紹介します。

①基本的な自己チェック
首周りを測ってみましょう。男性は40cm以上、女性は35cm以上ある場合は要注意です。また、BMI(体格指数)が25以上の場合も注意が必要です。

②睡眠日誌をつける 
1週間程度、以下の項目を毎日記録してみましょう: ・就寝時刻と起床時刻 ・睡眠の質(よく眠れたか) ・日中の眠気の程度 ・頭痛の有無 ・夜間のトイレ回数

③スマートフォンの活用 
最近は、いびきを録音できるアプリも増えています。寝ている間の呼吸音を録音することで、いびきの頻度や大きさを確認できます。
また、ポケモンスリープといったゲームを通して自分の睡眠を知ることができるアプリもあるようです、まずは気軽なところから始めてみましょう。

上記ははあくまで参考程度にとどめ、医療機関での正確な検査に代わるものではありません。
もし気になる症状があれば、医療機関の受診をおすすめします。

【まとめ:こんな方は特に注意が必要です】 
・肥満傾向がある 
・首が太め 
・アルコールを頻繁に飲む 
・喫煙習慣がある
・家族に睡眠時無呼吸症候群の方がいる

上記のような症状や特徴に心当たりがある方、特に日中の眠気が強く、周囲から「寝ている時に呼吸が止まっている」と指摘されたことがある方は、一度専門医への相談をお勧めします。

早期発見・早期治療が大切な病気です。「年齢のせいだから」「太っているからしょうがない」と諦めずに、ぜひ積極的に検査を受けていただければと思います。

はやかわクリニックでも睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を行っています、お気軽にご相談ください。

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