みなさんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
2026年も早いもので3月を迎えました。鹿児島にも少しずつ春の足音が聞こえてくる季節ですが、この時期は「三寒四温」という言葉通り、寒暖差が非常に激しくなります。実は、循環器内科医の視点から見ると、3月は一年の中でも特に血圧の管理や体調維持に注意が必要な「踏ん張りどころ」の季節なのです。
本日は、地域の皆さまがこの春を健やかに過ごせるよう、今月特に気をつけていただきたい病気と健康のポイントについてお話しします。
1. 激しい寒暖差が招く「血圧サージ」への警戒
3月の鹿児島は、日中の気温が20℃近くまで上がる小春日和がある一方で、朝晩は一桁台まで冷え込む日も少なくありません。このような急激な温度変化は、私たちの血管に大きな負担をかけます。
寒い場所では血管が収縮して血圧が上がり、暖かい場所では血管が拡張して血圧が下がります。この変動が激しくなることで、心不全や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まる「血圧サージ(急激な血圧上昇)」が起こりやすくなるのです。
- 対策: 朝起きたらすぐに暖かい服を羽織る、外出時は脱ぎ着しやすい重ね着を心がけるなど、体感温度を一定に保つ工夫をしてください。
2. 花粉症と「睡眠の質」、そして心臓への影響
今年も花粉の飛散が本格化しています。花粉症は鼻水や目のかゆみだけでなく、実は「睡眠」を通じて循環器疾患にも関わってきます。鼻詰まりによって睡眠時無呼吸に近い状態になったり、夜中に目が覚めたりすることで睡眠不足になると、交感神経が優位になり、血圧や心拍数が上昇します。
また、市販の花粉症薬の中には、心臓に持病がある方や高血圧の方には注意が必要な成分が含まれている場合もあります。
- 対策: 症状がひどい場合は我慢せず、かかりつけ医に相談してください。当院でも、患者さんの持病に配慮した処方を行っています。
3. 「春のストレス」と自律神経の乱れ
3月は年度末ということもあり、仕事の締め切りや引っ越し、家族の新生活準備など、生活環境が大きく変わる時期です。こうした「変化」は、たとえ喜ばしいものであっても体にとってはストレスとなり、自律神経のバランスを崩す原因になります。
自律神経が乱れると、動悸や息切れ、めまいといった症状が現れることがあります。「ただの疲れかな?」と思っても、心臓からのサインである可能性も否定できません。
- 対策: 意識的に「何もしない時間」を1日15分でも作ってみてください。深い呼吸を心がけるだけでも、副交感神経が働き、血管を休めることにつながります。
4. 健診結果を見直すチャンス
この時期は、昨年の健康診断の結果を改めて見直すのにも適したタイミングです。冬の間に運動不足や食生活の乱れがあった方は、数値が悪化しているかもしれません。
当院では、客観的で正確な情報の伝達に努めることを責務と考えています 。検査結果で気になる数値(血圧、コレステロール、血糖値など)があれば、放置せずにご相談ください。早期の対策が、将来の大きな病気を防ぐ一番の近道です。
当院では、患者様お一人おひとりのライフスタイルに合わせた丁寧な診療を心がけております。春の体調不良や、血圧に関する不安がございましたら、どうぞお気軽にご来院ください。











