2026年春、激動の季節に鹿児島で「心と体」を健やかに守るコツ

みなさんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。

今年も3月年度末のタイミング、お忙しくされたり4月からの動きが気になっている方も多いのではないでしょうか。また、世の中も目まぐるしい動きを見せていて「なんとなく不安」という方も多いのではないでしょうか。そして、この「冬から春へ」の過渡期は、私たちの心臓や血管、そして心にとっても非常に過酷な時期です。

「体がだるいのは気力のせい」「心が沈むのは性格のせい」と自分を責めてはいませんか? 実はそれ、激しい寒暖差や気圧の変化に「自律神経」が悲鳴を上げているサインかもしれません。本日は、鹿児島で暮らす皆さまの「心と体」をトータルで守るための養生法についてご紹介します。

1. なぜ「春」は心身のバランスが崩れるのか

3月の鹿児島は、日中の気温が20℃近くまで上がる一方で、夜間は一桁台まで冷え込む「三寒四温」の真っ只中にあります。

私たちの体は、自律神経を使って体温や血圧を一定に保とうとしますが、これほど激しい変化が繰り返されると、自律神経が「オーバーワーク」の状態に陥ります。自律神経は全身の血管や内臓、そして心の安定も司っているため、ここが疲弊すると、動悸やめまい、不安感、不眠といった、いわゆる「不定愁訴」が心身の両面に現れるのです。

2. 「血管」を守る:血圧の乱高下に注意

循環器内科医として、この時期最も警戒すべきは「血圧サージ(急激な血圧上昇)」です

  • 温度差のリスク: 暖かい室内から冷え込む屋外へ出た際、血管が急激に収縮し、心臓への負担が増大します 。
  • 対策: 外出時は「首・手首・足首」の3つの首を冷やさないよう、ストールや手袋を活用してください。
  • 家庭血圧の記録: 自身の状態を客観的に把握するため、毎朝晩の血圧測定をお勧めします 。

3. 「心」を守る:環境変化とメンタルケア

3月は卒業や転勤、年度末の多忙など、日常生活のストレッサーが増える時期です。

  • 「春のうつ」への警戒: 気温の変化に加えて環境の変化が重なると、脳内のセロトニン(幸せホルモン)のバランスが崩れやすくなります。
  • 心の休息法: 「何もしない時間」を15分だけ作ってみてください。深い呼吸(腹式呼吸)は、副交感神経を優位にし、高ぶった神経を鎮める効果があります 。

4. 鹿児島特有の「三重苦」への対処

鹿児島の春には、全国共通の「寒暖差」「花粉」に加えて、「桜島の火山灰」という独特の因子があります。

  • 灰+花粉の刺激: 火山灰の粒子が鼻や喉の粘膜を傷つけると、そこから花粉アレルゲンが侵入しやすくなり、炎症による不快感が心身のストレスを倍増させます。
  • 粘膜の保護: 加湿器の使用やこまめなうがいで、粘膜を湿らせておくことが、自律神経を守ることにも繋がります 。

5. こんな症状は「病院へのSOS」です

「気のせい」で済ませてはいけない、受診を検討すべきサインをまとめました

  • 胸の圧迫感や痛み: 特に階段を上る時などに現れる場合は、心臓の血管の異常が疑われます。
  • 夜、苦しくて目が覚める: 以前お話しした「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性もあり、心不全のリスクを高めます 。
  • 続く不眠と強い倦怠感: 自律神経が自力で回復できないレベルまで疲弊しているサインかもしれません。

当クリニックでは、患者様が客観的で正確な情報に基づき、適切な選択ができるようサポートすることに努めています

春の不調は、決してあなたの「弱さ」ではありません。体と心が発している大切なメッセージです。不安なことがあれば、一人で抱え込まず、いつでも私たち「町のドクター」に頼ってください。

関連記事

  1. 2025年新年のご挨拶

  2. 睡眠時無呼吸症候群対策は枕の高さと横向き寝が鍵!心臓を守るた…

  3. コロナ内服薬が承認!これで全て安心!というわけでは必ずしもな…

  4. 鹿児島でも気をつけたいRSウイルス

  5. ぽっこりお腹とイビキの深い関係? メタボとSASの悪循環を断…

  6. その高血圧、夜中の「いびき」が原因かも?睡眠時無呼吸と高血圧…