こんにちは。鹿児島市のはやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
鹿児島もまもなく本格的な梅雨の季節を迎えますね。ジメジメとした日が続くと、なんとなく体が重くだるく感じられる方も多いのではないでしょうか。
「夏に向けて熱中症に気をつけよう」と意識し始めるのはもう少し先になりがちですが、実は心臓や血管の健康を専門とする循環器内科医の視点から見ると、この6月こそ「油断大敵な時期」なのです。多くの患者様を診てきた経験からも、この時期の気候の変化が血管に与える影響は決して少なくありません。
今回は、夏本番を迎える前に地域の皆様にぜひ知っていただきたい、6月の健康管理と血管を守るポイントについてお話しします。
1. 6月に「血管の病気」が増える2つの盲点
脳梗塞や心筋梗塞といった血管の病気は冬に多いイメージがありますが、実は初夏から夏にかけても発症のリスクが高まります。特に6月には、以下の2つの盲点があります。
盲点①:湿気で自覚しにくい「隠れ脱水」
6月は湿度が高いため、汗をかいても肌の上で蒸発しにくく、自分がどれだけ汗をかいているのか自覚しにくいという特徴があります。そのため、知らないうちに体内の水分が失われる「隠れ脱水」に陥りやすいのです。 体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなってしまいます。これが、初夏の脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす大きな原因の一つです。
盲点②:梅雨の寒暖差とエアコンによる「血圧の乱高下」
梅雨の時期は、雨の日の肌寒さと、晴れた日の真夏のような暑さが交互にやってきます。さらに、オフィスやご自宅でエアコン(冷房)を使い始める時期でもあります。 私たちの体は、急激な温度変化に対応しようとするとき、血管を縮めたり広げたりします。この「寒暖差」が繰り返されると血圧が激しく乱高下し、心臓や血管に強いストレスを与えてしまうのです。
2. 心臓と血管からのSOS?見逃してはいけない初期症状
脱水や血圧の変動が起こると、体はいくつかのサインを出します。「少し疲れているだけかな」と見過ごしてしまいがちですが、以下のような症状は心臓や血管からのSOSかもしれません。
- なんとなく頭が重い、頭痛がする(血圧の変動や脱水のサイン)
- 立ち上がったときに、ふらつきやめまいがする(一時的な血圧低下)
- 階段を上ったときなどに、いつもより動悸や息切れがする(心臓への負担)
- 足が急につるようになった、口がやたらと渇く(脱水の兆候)
これらの症状が続いたり、いつもと違うなと感じたりした場合は、無理をせず専門の医療機関に相談することが大切です。
3. 夏本番前に実践したい!今日からできる3つの血管健康習慣
本格的な夏を元気に乗り切るために、今からできる簡単な習慣を3つご紹介します。
習慣①:「喉が渇く前」の、こまめな水分補給
「喉が渇いた」と感じた時点で、体の脱水はすでに始まっています。外出前や入浴の前後、就寝前、起床時など、時間を決めてコップ1杯の水分を摂るようにしましょう。一度にたくさん飲むよりも、こまめに分けて飲むほうが体に吸収されやすくなります。
習慣②:エアコンの適切な温度管理と衣服での調節
冷房の効かせすぎは、室外との温度差(寒暖差)を生み出し、血管に負担をかけます。室温は26〜28℃を目安に調整し、肌寒さを感じたときにすぐ羽織れるような上着やストールを常備しておくのがおすすめです。
習慣③:毎日の「血圧測定」で自分の数値を把握する
ご自宅に血圧計がある方は、ぜひ朝と晩の測定を習慣にしてみてください。6月の寒暖差によって自分の血圧がどのように変化しているかを知ることは、病気の早期発見や予防に非常に役立ちます。測定した数値は、受診の際にぜひお持ちくださいね。
6月は気候が不安定で、体も心も変化に対応しようと頑張っている時期です。「まだ夏じゃないから大丈夫」と過信せず、こまめな水分補給と温度調節で、大切な心臓と血管を労わってあげてください。
当院では、地域の皆様の「かかりつけ医」として、日常の小さな体調の変化や血圧のご相談、健康診断のご相談にも親切・丁寧に対応しております。
「最近どうも体調がすっきりしないな」「血圧が高めと言われたのが気になる」というときは、どうぞお気軽にはやかわ循環器内科クリニックへお越しください。皆様が安心して笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。
今月も、どうぞ健やかにお過ごしください。











