みなさんこんにちは、はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
2026年も3月に入り、春らしい陽気の日が増えてきました。「春眠暁を覚えず」と言いますが、この時期の「日中の強い眠気」を単なる季節のせいにして見過ごしてはいませんか? 実は、その眠気の裏には心臓や血管を守るための「体からのSOS」が隠れている可能性があるのです。
本日は、日中の眠気が示す危うさと、その代表的な原因である睡眠時無呼吸症候群(SAS)、そして生活習慣についてお話しします。
1. その眠気、実は「体が酸欠」かもしれません
日中、会議中や運転中に耐えがたい眠気に襲われる場合、最も疑われるのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。 これは寝ている間に何度も呼吸が止まり、血液中の酸素が不足する病気です。
呼吸が止まるたびに、心臓は「酸素を届けなきゃ!」と無理をして心拍数や血圧を上げます。 本人は寝ているつもりでも、体は一晩中ダッシュをしているような過酷な状態にあります。
2. 「眠気」と「心臓病」の意外な関係
SASによる酸欠状態が続くと、血管が傷つき、高血圧や不整脈、心不全のリスクが跳ね上がります。
- 日中の強い眠気がある方は、薬を飲んでも血圧が下がりにくい「治療抵抗性高血圧」を併発していることが少なくありません。 放置すると、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる事態を招く恐れがあります。 循環器内科医として、春の眠気を見過ごせない理由はここにあります。
3. 夜更かしと「睡眠の質」の低下
SAS以外にも、現代人に多いのがスマホの普及などによる「夜更かし」です。 寝る直前まで画面を見ていると、睡眠ホルモンの分泌が抑えられ、眠りの質が極端に低下します。 また、3月は新生活への不安などから自律神経が乱れやすく、夜中に目が覚めてしまうことも眠気の原因になります。
4. 今日からできる「眠気対策」の3ステップ
「最近、昼間がしんどいな」と感じたら、以下のステップを試してみてください。
- 寝室からスマホを遠ざける: 寝る1時間前にはデジタルデトックスを行い、脳を休める準備をしましょう。
- 体重管理と減量: SASの多くは肥満による気道の閉塞が原因です。 鹿児島はおいしいものが多いですが、腹八分目を心がけましょう。
- 家族に「いびき」をチェックしてもらう: 「激しいいびき」や「呼吸が止まっている」と指摘されたら、それは重要なサインです。
日中の眠気が気になる方には、ご自宅で簡単にできる「簡易睡眠検査」をご案内することも可能です。 毎日の生活を元気に、そして大切な心臓を守るために、一度ご自身の「眠り」を振り返ってみませんか?











