2026年5月の健康管理~寒暖差と早めの暑さから心臓・血管を守るために~

みなさん、こんにちは。
はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。

風薫る爽やかな季節となりましたが、体調はお変わりありませんか。 2026年の5月は、気象庁の発表によるとラニーニャ現象が終息し、夏にかけてエルニーニョ現象へ移行する見込みとなっています。エルニーニョと聞くと「冷夏」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年は地球温暖化による底上げ効果もあり、今年の鹿児島も引き続き気温の高い日が多くなると予測されています。

また、今年の対策を立てるうえでは、昨シーズンの気候を振り返ってみることも大事です。2025年の鹿児島は、春から寒暖差が非常に大きく、夏には厳しい猛暑が続きました。さらに8月には線状降水帯の発生により記録的な大雨となり、大雨特別警報が発表されるなど、過酷な天候に見舞われた1年でした。このような極端な気象の波を経験した体は、ご自身が思っている以上にストレスを蓄積しています。昨年、激しい寒暖差や悪天候の時期に「血圧が安定しなかった」「動悸やだるさを感じた」という方は、今年も気象の変化に対して自律神経が過敏に反応しやすくなっている可能性があります。昨年のご自身の体調を思い返し、不調のサインを見逃さないよう一層気にする必要があります。

加えて、5月下旬からは気象庁による「新たな防災気象情報(5段階の警戒レベル等)」の運用も開始される予定であり、梅雨入りを前にした天候の急変や、大雨・気圧の変動にも注意が必要な時期です。

今回は、こうした「2026年の気象傾向」を踏まえた5月の健康管理について、循環器内科医の視点からお話しいたします。

■ 「5月病」と自律神経、そして血圧の関係
ゴールデンウィーク明けに気分が落ち込んだり、体がだるくなったりする、いわゆる「5月病」。実はこれ、メンタル面だけでなく「自律神経の乱れ」が大きく関わっています。 今年の5月は、朝晩の寒暖差に加え、日中の急な暑さや、天候急変による気圧変動が重なり、自律神経に非常に大きな負担がかかりやすい環境です。

自律神経が乱れると、血管が過剰に収縮して血圧が急上昇したり、脈が乱れたりすることがあります。特に、日頃から高血圧や不整脈を指摘されている方は、この時期の「急激な血圧変動」に注意が必要です。ご自宅での毎朝の血圧測定を習慣づけ、数値の変化に気を配りましょう。

■ 早めの暑さ対策で「ドロドロ血液」を防ぐ
5月は、体がまだ暑さに慣れていない「暑熱順化(しょねつじゅんか)」が不十分な時期です。それにもかかわらず、今年はすでに夏日のような厳しい暑さが予想されています。

気づかないうちに汗をかいて体内の水分が不足すると、血液の水分量が減って「ドロドロ」の状態になりやすくなります。これは、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な血管事故の引き金になりかねません。 「喉が渇いた」と感じる前に、こまめな水分補給(お茶や水など)を心がけてください。

■ かかりつけ医として、皆様の健康をサポートします
循環器疾患は、日々のちょっとした体調の変化に早く気づくことが何より大切です。 「最近、少し動いただけで息切れがする」「胸のあたりが重苦しい」「血圧の変動が激しい」など、気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。地域の皆様に寄り添った丁寧な診察を行ってまいります。

これから本格的な梅雨、そして暑い夏がやってきます。今のうちから生活リズムを整え、健やかな毎日を作っていきましょう。

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