みなさん、こんにちは。はやかわ循環器内科クリニック院長の早川です。
2026年の5月も後半に入り、鹿児島では汗ばむような陽気の日が増えてきました。これから梅雨入りに向けて、お天気が崩れたり、また急に暑くなったりと、気候の変動が激しくなる時期です。
ゴールデンウィークが明けてから、「なんだか体がだるい」「頭が痛い」「めまいがする」といった不調を感じていませんか? 一般的に「5月病」と呼ばれるメンタル面の不調だと思われがちですが、実はこの時期、循環器内科の視点から見ても注意すべき「5月に多い病気(症状)」があります。
今回は、心臓や血管に影響を与える、5月に気をつけたい2つの症状についてお話しします。
■ 1. 寒暖差や気圧変動による「自律神経の乱れ(血圧の乱高下)」
5月は、朝晩と日中の気温差が大きい日や、低気圧の接近によって気圧が大きく変動する日が多くなります。 私たちの体は、こうした環境の変化に対応しようと「自律神経」を働かせますが、変化が激しすぎるとバランスが崩れてしまいます。自律神経が乱れて交感神経が優位になると、血管が収縮し、血圧が急激に上がったり、脈が速くなったりすることがあります。
「普段は血圧が安定しているのに、最近なんだか頭が重くて測ってみたら高かった」という方は、気候の変動による血圧の乱高下が起きているかもしれません。
■ 2. 暑さに体が慣れていない時期の「かくれ脱水」
本格的な夏を迎える前の5月は、体がまだ暑さに慣れていない「暑熱順化(しょねつじゅんか)」が不十分な状態です。そのため、上手に汗をかいて体温調節することが難しく、自覚のないまま体内の水分が不足する「かくれ脱水」に陥りやすくなります。
体内の水分が不足すると、血液の粘り気が強くなり、いわゆる「ドロドロ」の状態になります。この状態が続くと血管の中で血栓(血の塊)ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる重大な病気の引き金になる危険性があります。
■ 5月を元気に乗り切るためのポイント これらのリスクから心臓や血管を守るために、以下の2つを心がけてみてください。
- 「喉が渇く前」の水分補給 特に高齢の方は喉の渇きを感じにくくなっているため、時間を決めてこまめにお茶や水を飲むようにしましょう。
- 家庭血圧の測定 朝起きた後と夜寝る前の1日2回、リラックスした状態で血圧を測る習慣をつけましょう。数値の変化に早く気づくことが、病気の早期発見に繋がります。
■ 気になる症状があれば、お早めにご相談を
「だるいからただの5月病だろう」と無理を続けるのは禁物です。もし、動悸や息切れ、胸の圧迫感、あるいは血圧が普段より高い状態が続くようであれば、循環器疾患のサインかもしれません。
地域の皆様の不調に丁寧に向き合ってまいります。何か気になることがございましたら、当院までどうぞお気軽にご相談ください。











